この時期お問い合わせが多い芝張りの作業ですが、土さえ入っていればDIYでいけます。基本的な張り方をレクチャー致しますので、是非チャレンジしてみて下さい。
仕上がりの高さを決める。
まず初めにどの高さが芝生の仕上がりなのか決定します。周りにブロックがあればそこから5cm下がった所が仕上がりとか。コンクリートの駐車場の後ろなら、コンクリートと同じ高さが仕上がりとか。
土を掘る。
芝生に必要な土の深さは15cm位です。芝生は結構強いので、砂利にも根は張りますが、何回もブログに書いている通り最初が肝心です。掘った土を残土と言いますが、これも業者に頼んだ方が賢明です。25平米で2トンダンプ2台分です。乗用車で運んだら何日かかるかわかりません。ちなみに砂利だと水はけが良すぎて、水かけが大変になりますし、栄養もダダ漏れで芝生が吸収する前に浸透してしまいます。後から土を入れ替えるのは芝生を剥がさない限り無理なので、最初からちゃんと15cmは入れておきましょう。10年後に差が付きます。
土を入れる。
土はなんでも良いです。粘土質だと水はけが悪いので、畑の様な土が最高です。でも、土入れは結構大変です。園芸用の土を袋で入れた場合とてつもなく量が必要になります。例えば、縦5m横5mの所を掘るとして25平米になります。25平米を15cm掘るとして3.75立米のいらない土が発生します。更に掘った土はガサが増えるので約4立米になります。2トンダンプで2台分の残土になります。その分の園芸土を20ℓ袋で買うと、約200袋必要になります。業者並みの仕入れ量になりますので、土もおとなしく頼んだ方がいいと思います。
勾配を決める。
芝生は基本的に表面排水です。表面を水が流れる事を言います。浸透もしますが、芝生の上も水が流れます。勾配が無いと水が溜まり、そこの芝生がダメになりますし、苔など生えてきたりします。勾配の決め方は、水が流れても大丈夫な方向に決めます。例えば奥を高くして手前に水を流すとか、右を高くして左側に流すとか。どれも出来なければ真ん中をモッコリに盛り上げて、周り全体に分散させるのもいいです。モッコリ加減は旦那さんのモッコリ具合を参考に決めて下さい。各家庭で大小様々なモッコリ具合の芝生が出来ると思いますが、個性的で良いんではないでしょうか?冗談はさておき、真ん中がやや高いなと思うくらいで大丈夫です。どのパターンの勾配もそうですが、あんまり勾配をつけると、BBQなどをした時にテーブルが傾きます。まるで日光江戸村の忍者怪怪亭になっては困ります。目で見てやや高いなと思うくらいで大丈夫です。
土を綺麗に均す。
芝生は凸凹があると、いくら勾配があっても水が溜まります。それを防ぐ為に土の段階から綺麗に均す必要があります。土を均す道具はトンボという道具で、野球グランドで新人が良く使ってるアレです。T型の全部木で出来てるアレです。それを使って押したり引いたりして土を均していきます。ここで妥協すると後々面倒になりますし、仕上がりも凸凹で素人クオリティ丸出しになるので気を付けて下さい。
芝を張る。
いよいよ芝生です。芝生の束は0.9平米分なので、全体の平米数×1.1で必要な数量が出ます。
まず、20cm位の板を用意します。こうがい板と言う上の様な形のものです。どのご家庭にもあるとは思いますが、無い場合は作っておきましょう。芝生張りにはもちろん、人生において役に立つ時があるかも知れません。備えあれば憂いなしですよ!こうがい板の使い方は均した土を更に均す為です。均しても足跡や膝跡などで凹んだり、トンボで均しても近くで見ると結構凸凹だったりするのをこうがい板で更に均すのです。あとは芝生の厚みも様々ありますので、厚い芝生は土を削り、薄い芝生は土を足してやりながら、高さを見ながら張り進めます。これ重要ですがたまに離れて見る事で近くでは見えない事が分かる場合があります。たまに離れてみてみましょう。
張り方は上の絵の様に青い矢印の方向に張り進めます。2列に並べて芝生同士ピッタリつけながら周りを囲みます。次に手前から奥に、前の列と互い違いになるように進んでいった方が、仕上がりが綺麗になります。間違っても張った芝生を踏みながら進むのはやめて下さい。はみ出したところはハサミで適当にカットして下さい。
2列に周りを張るのは縦のラインを綺麗に出す為です。四方が壁とかでしたら縦の2列はなくても良いです。あと、奥が高くて手前が低い勾配の絵ですが、絵の様に張って下さい。間違っても下の絵の様に張らないで下さい。理由は紫の矢印の所を水が流れますので、えぐれてきます。えぐれると低い所に土が溜まったり、芝生が陥没したりしています。
目土をかける。
張り終わったら目土を散布します。目土は芝用の目土もホームセンターで販売していますが、結構高いので、セメントコーナーで販売している川砂で十分です。2平米で1袋位が目安です。出来るだけ芝生と芝生の隙間や芝生の中にも入る様にしっかりと平らになる様にトンボで均します。上の絵の様に下地が凸凹だと目土が厚くなる所と薄くなる所が出てきます。多少は大丈夫ですが、芝生が埋まってしまったらダメなので、張る前に出来るだけきっちりと均す事が重要です。
水をかける。
いよいよ最後の作業の水かけです。目土が終わったら芝生全体に水をかけましょう。たっぷりこれでもかと言うくらいかけて下さい。芝生は水がなかなか染み込まないので、ケチらないでたっぷりかけて下さい。試しに踏んでみてグチャッと靴の周りから水が滲むくらいが良いです。水が染み込んだ芝生を踏むと足跡がつくので奥から手前になどよく考えて水をかけて下さい。
管理の仕方
水かけは基本的に毎日かけた方が良いです。張った時ほどはかけなくても良いですが、それなりにびちゃびちゃでなくともびちゃ位はかけた方が良いです。期間は大体1ヶ月くらいです。その後は3日に1回くらいが目安で、暑い夏などは様子を見ながらかけましょう。芝生の葉がクルッと丸まってくると水不足です。あと、白っぽくなってきてもです。水かけが大変な時は蛇口のところに着けるタイマーやスプリンクラーがオススメです。スプリンクラーは朝起きたら直ぐにスプリンクラーを回し、会社に出かけるときに止めると良いと思います。
その後草が生えてきますので、大きくなる前に抜く必要があります。芝生が草に負けると草がはびこります。
しばらくすると芝生が伸びてきますので、芝生を芝刈り機で刈る必要があります。芝刈り機は小さい面積なら手動で、大きい面積なら電動が良いです。刈る目安としてはサンダルで芝生を踏んだ時、くるぶしがサワサワするなら刈り時です。刈高は3cm位で良いと思います。とにかくマメに刈ることが大切です。2週間に1回位です。それと大事なことですが、刈った葉が芝生に落ちないように袋付きの機械を購入しましょう。このカスが悪さをします。
オススメまとめ
自分で張った芝生は愛着が違います。末長く面倒みて下さい。掘削や土入れが出来ない方はにわーるまで御連絡下さい。023−666−8831
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