今回はコウライ芝の張り方を御紹介いたします。この記事を読んで頂けば、あなたも簡単に芝生を張る事ができる様になります。
なぜなら、プロの私が実際の現場の写真も交えて、詳しくコツなどもアドバイスするからです。
この記事では芝張りのポイントを10個にまとめて御紹介します。
記事を読み終えると、DIYでご自宅に自分で芝を張る事ができる様になり、奥様やお子様から尊敬の眼差しで見られ、週末には庭でキャンプやバーベキューも出来る素晴らしいお庭ライフになる事でしょう。
芝生の種類と特徴
まず始めにする事は芝生の種類の選定です。芝生には種類が沢山ありますが、大まかに分けて冬に枯れてしまう暖地型芝草(夏芝)と、冬でも常緑で枯れない寒地型芝草(冬芝)があります。
夏芝の特徴は高温多湿に強く、乾燥にも強く日本の夏にも適応しています。10度以下になる11月〜3月頃の間は茶色く枯れて休眠状態になります。春になれば、また青く伸びてきます。代表的な夏芝は公園でよく使われる日本芝の野芝、一般家庭で管理のしやすい日本芝のコウライ芝があります。こちらが一般的にホームセンターで売ってるよく見る四角い形のを張る施工法です。
冬芝の特徴は暑さ25度以上か5度以下で成長が止まります。暑さには弱いので日本の夏に枯れる場合もあります。代表的な冬芝は西洋芝でベントグラス類やケンタッキーブルーグラス類です。タネをまいて育てる工法です。
地面の状態を調べる
まずは、地面の状態を調べましょう。砂利だらけなら土の入れ替えが必要です。理由は砂利が根張りの邪魔をしてしまうからです。出来るだけ根にストレスフリーの状態を作ってやる必要があるからです。
地面の状態はどうでしょうか?草は生えていますか?生えていれば綺麗に根こそぎ抜く必要があります。綺麗に抜かないと張った芝の下から雑草が突き抜けてきます。
今回の現場では草が結構生えていたのと、砂利と土が混ざり合っていたので重機で掘削しました。掘削する場合は15cm堀下げて新しい土を入れます。15cm下げる理由として、芝生の根っこは地下15cm位しか伸びないので、15cm土が入っていれば十分です。掘れない方は15cm位の深さで耕せば大丈夫です。
土は袋で購入すると高く付きますので、ダンプで持ってきてもらった方がお得です。
写真では仕上がりの高さから10cm上げたところに糸を張ったので25cm下がりになってます。
芝生の下地の土を均してみよう。
こんな感じで土を入れながら平らに均していきます。この段階で仕上がりの高さに糸を張って、その高さで土を均しましょう。
勾配も大事です。勾配が無し、または少ないと芝生の上に水が溜まり、そこが枯れてきます。基本的に芝生は浸透するよりも表面を水が流れるので、勾配は必要です。
片面を高くしてもいいですし、真ん中をピッチャーマウンドの様に高くしてもいいです。
凸凹の状態でも同じで、張った後も凸凹になり、芝生を管理する時に大変になります。
この説明は後半でします。
私達はプロなので、凸凹がほぼ無いように、締め固める機械で転圧し、人が歩いても凹まないように固めています。今回は現場の関係で土を均しながら並行して芝生を張っていきました。
芝生の張り方を説明します。
芝生の張り方には、ベタ張りと目地張りと言う2種類の張り方があります。
ベタ張りは隙間無くレンガの様な張り方で張っていきます。
目地張りは芝生同士の隙間を3cm位空けながら張って行く張り方です。
ベタ張りのメリット・デメリット
- メリット→隙間が無い分、1面緑になるのが速い。
- デメリット→芝生の枚数が多く必要。面積×1.1倍
目地張りのメリット・デメリット
- メリット→芝生の枚数がベタ張りより少なくてすむ。
- デメリット→1面緑になるのが遅い。目土をいっぱい使う。
芝生はホームセンターで青々としているフレッシュな物を購入して下さい。見た目でわかると思いますが、緑色の物を購入する方がいいです。茶色く枯れてる物は、根は生きていますが、葉は死んでいます。予め、入荷日を確認するか、にわーるから購入して下さい。
縦20cm横30cm位の大きさで10枚1組で販売しています。平米数は0.9平米なので、ベタ張りの場合は1.1倍の数量が必要になります。目地張りの場合は面積の数量分で大丈夫です。
例えば、ベタ張りなら10平米の面積でしたら、11束必要になります。20平米だったら22束必要です。目地張りなら10平米で10束、20平米で20束って感じです。真四角ならこの計算で大丈夫ですが、カーブとか構造物とかあって切らないといけない場合は1、2束多めに買って下さい。
あと、束の1番上の芝生は傷みやすいので、よく確認して下さい。葉っぱが丸まっていたら、乾燥していて、張っても枯れる場合があります。しばらくすると、葉っぱは生えてくるのですが、最初からフレッシュな物との差が出来ます。伸びてくれば一緒です。
芝生を張ってみよう。
次は早速芝生を張ってみよう。植えるとも言います。
私達は主にベタ張りで張ります。理由は早く緑の面が出来て欲しいからです。また、目地張りの場合は目地のところが乾燥しやすく、芝生1枚の周りが枯れてくる場合があるからです。
金額的にもそんなに変わらないので、ベタ張りをオススメします。
まず、張る向きですが勾配の方向に対して横に張ります。
最初は縁を1枚か2枚で縁取りをしてから中を張りましょう。
ベタ張りの場合
次に芝生を横に張っていきます。①の余りを①に使います。②は②につかいます。とにかく土が見えない様に張り詰めます。勾配に対して横に張る理由は目地の間を水が流れない様にする為です。目地が互い違いになって水が直ぐにT時路にぶつかり、流れなくなります。
目地張りの場合
太い黒い線の部分を3cm空けて張ります。芝生同士が接触するところは一切ありません。
目土をかけましょう。
目土(めつち)をかける理由は芝草の生長すると、成長点が高い位置へ移ります。
その結果、根部が暴露し、根の乾燥や病虫害の影響を受けやすくなるので、根部の保護、損傷からの回復促進のために目土を入れます。また、サッチと呼ばれる芝を刈った刈りカスを分解を促進させるため。サッチがあると害虫や病気の温床になります。
そのほかの理由として、表面を平らにしていく等です。
目土の厚さの目安は芝生の葉がちょっと見える位です。写真を見て感覚でやって下さい。
表面を平らにするというのを図で説明します。
①の所に凹みがあります。ここに目土をかけて埋めます。芝生も埋まってしまっても大丈夫です。
②埋めた土の表面に次第に芝生が伸びてきて、最終的に平らな面に仕上がります。
水をかけましょう。
芝生を張り終わったら、水をかけていきましょう。芝生はなかなか水が染み込まないので、たっぷりかける様にして下さい。
コツは目土を芝生の中に溶け込ます様にドロドロにしながら散布します。こんな感じに目土がなくなる様にしっかり水かけして完成です。
芝張りのまとめ
どうでしたか?あなたは芝生を張る事ができる様になりましたか?
この記事を読んだあなただったらきっと大丈夫です。
もしわからないことがあれば、コメントに質問して下さい。
では、ありがとうございました。
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