造園業の剪定や雪囲いの請け負いと手間の違い。どっちがお得かを【にわーる】が考えてみた。

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この記事は請け負いと手間の違いや、どっちがお得なのかを考えてみる内容になっています。

目次

金額が高いと怒られた。

まず、にわーるでは請け負いで仕事をしています。必ず、事前に見積りを出し、納得してもらった上で作業に入ります。

造園業で言う請け負いとは、剪定や雪囲いなど、作業した場合にどのくらい金額がかかるのかを、計算して見積りします。

手間の場合は作業に、何人かかったからこの金額になるという方法です。

昔は手間が多く、仕事が終わるまでヒヤヒヤもんでした。

えっ?今日も5人⁈明日は?という様な、お客様の意思と関係なく、造園業社サイドで決定している、金額になります。

手間は、金額の後出しなので、「いくらかかります」ではなく、「いくらかかりました」という感じで、その金額をお客様は、黙って支払うということです。

でも、現代にはあいませんよね?

少なくとも、私だったら嫌なので、にわーるでは、請け負い方式を採用しています。

嫌なのもありますが、過去に手間で怒られたことがあります。

いざ、請求する段階で、

「仕事が遅い」「新人は連れてくるな」「一服が長い」

こんな感じで、値引きを要求して来ます。

お客様目線で請け負いと手間どっちがいいの?

にわーるの場合でしかわかりませんが、事前に金額を決めます。その金額でオッケーとなれば、その金額で作業します。

例えば、10万円の見積りで、2人で1日で終わったとします。それでも10万円です。単純計算で、一人当たり5万円です。どうでしょう?

手間の場合は2人ですので、1人の手間が2.5万円だとして、5万円の請求になります。

逆に、10万円の請け負い見積りで、10人かかりました。1人あたり1万円です。

手間の場合は10人かかれば、25万円の請求が来ます。

どちらがお得でしょうか?

請け負いの場合、2人で10万円なら損した気分に、10人で10万円なら得した気分に。

手間はその逆ですね。

業者目線ではどっちが儲かる?

請け負いは最初の見積りをミスると終わります。私の場合は、樹木1本あたりの値段を出しますが、それぞれどのくらいの人がかかるか計算しながら値段を出していきます。

合計して10万円と計算した人数を比較して、これなら4人で行けば、1人2.5万円になるな。5人なら2万円だな。こんな感じで考えています。

私も利益がほしいので、4人で頑張って終わらす。一服も昼間も無しなら3人でも出来るかも?

と、考えながら作業します。でも、請け負いの仕事をしている、どんな業種のどんな会社も同じ考えだと思います。

単純に、早く終わらせば儲かる。これだけです。

でも、早く終わらせる事に意識が向き過ぎていると、雑になりますので、その辺は注意深く、失敗のない様に気配りや、違いに確認しながらの作業が必要になります。

でも、早く終わらせば、手間より儲かる希望があります。

手間の場合は、作業した人数×単価ですので、絶対的な上限があります。

例えば、30日フルで稼いで、1日2.5万円なら75万円が上限です。これ以上は稼げません。従業員を3人使って、日当1万円を払っていたとしても、自分の2.5万円+4.5万円(1.5万円の差額×3)=7万円。7万円×30日=210万円が限界です。手間の場合は限界があるんです。

ただ、失敗もないんです。

そう考えると、私は手間より請け負いの方がいいと思っています。

結局どっちがいいの?

結局のところ、どっちもどっちです。

請け負いの場合は損をする見積りは決してしません。ただ、ハプニングがあり、損する可能性はありますが、順調に行けば利益は出ます。業者は頑張って仕事を早く終わらせるように努力します。

手間の場合は、かかった分だけ請求出来るので、裏を返せば、ゆっくりして、人数を稼ぐこともできます。

だから、どっちもどっちなんです。

いい業者に頼めば、どっちでも頑張ってお客様の為に尽くしてくれると思いますし、そうでない業者には請け負いの見積りをお願いしましょう。仕事をする前に金額がわかるので、高ければ断ることも出来ます。くれぐれも、手間では頼まないようにしましょう。

最後にまとめ

最近、金額で怒られました。にわーるでは請け負いで作業していますが、去年と同じお客様には見積りは出しません。口頭で去年と同じ旨を伝えるだけです。

去年と同じ(縄が高くなったので¥3000程値上げ)請求書を出したら、「こんな高い金額払えない!」と怒られました。「いや、去年と同じですが」と伝えましたが、高いの一点張りです。

この場合、私が妥協するしか無いでしょう。後出しの交渉なんですから。最初から、今回はこの金額しか払えないと言ってくれるのなら、それに見合った作業(手を抜くのではなく、作業する樹木を減らす等)を提案して、お互い納得の上で作業に取り掛かれますが、去年と同様の作業をして、安くしろは反則です。挙げ句の果てに、「高いから、来年は他の業者からも見積り取る」と言ってました。

にわーるでは、金額で業者を選ぶお客様は対象外ですので、来年はこのお客様から頼まれてもお断りになると思います。

剪定や雪囲いは、枝を作って育てていく作業です。同じ方向をみている、同じ考えを持ってる人が、剪定を繰り返すことで、樹木が良くなっていくのです。雪囲いは、せっかく育ててきた、その枝が雪で折れないように、寒さで枯れないように、養生する作業です。

作業の質や仕上がりよりも、金額だけで選ぶならシルバー人材がコスパサイコーです。

造園業者の中で、金額の安い業者を選ぶとしたら、その業者は長くは続きません。

なぜなら、会社組織の業者なら安くはありませんし、個人でやっている業者なら、仕事が欲しい時期は(開業したばっかり)の時は、確かに安いかもしれません。

ただ、何年も仕事をしていると、金額の良いお客さまも増えてきます。そうなるとどうなると思いますか?

必ず後回しになります。同じ時期にやれていた作業が出来なくなります。だってそうでしょ?誰でも上客を大事にしますよね?あーでもない、こーでもないとグズグス言ってくるお客様と、提示した金額をパッと払ってくれるお客様なら誰でも後者を選びます。

結局、その業者により違いはあると思いますが、暇な時期に対応するか、金額を上げてもらうかになると思います。

そうなると、来て欲しい時期に来ない不満か、金額が高くなる不満が出てきます。

そう、何年か周期の負のループに突入です。

誰からも相手にされなくなり、荒れた庭になって終了です。

何度も言いますが、スーパーの商品をレジで値切りますか?そんな客いないでしょ?買えるか、買えないかの2択でしょ?なぜ、他の業種は値切ろうとするのか?その金額で頼めるか、頼めないかの2択しかないのです!

んー残念!

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