皆さま、御機嫌いかがですか?
この記事は、雪が〜溶けて♪最近お問い合わせが急増してきた中で、気になる事があったので、それを書きたいと思います。
大まかな料金を教えて下さい。
はい、この手のお問い合わせは無限にあります。
「庭の一部に家庭菜園を作りたいので、料金はいくらぐらいかかりますか?おおよそで大丈夫です」
これが圧倒的に多いですね。
これを聞いた私はどう答えたらいいのでしょう?
もちろん、それなりには答えますが、漠然と家庭菜園と言われても、
掘る必要があるのか?
重機は入れるのか?
土は黒土を使うのか?
縁取り(土留め)的な構造物は必要なのか?
縁取りの素材は、レンガなのか?ブロックなのか?はたまた、木材なのか?
お分かりの通り、ほんのちょっと考えただけでも、色々な条件次第で金額が変わってきます。
重機で掘れなければ、人力で掘るしかないですし、人力で掘ればその分、時間がかかり人件費がかかります。
いくら、掘ることに慣れている職人さんでも、同じ人なので、疲れますし、ガタが来ます。
ですので、大まかな料金はお伝えする事が出来ません。
(心の声)下手に安く言って、金額がかかり増ししたらとんでもない。
価格
ここからは私の主観です。
価格とは業者側が勝手に決めている値段の事です。
勝手にと言えば語弊がありますが、メーカーであれば、原材料の仕入れ単価や人件費、会社を維持するための費用、利益、広告費、その他経費など、全ての金額を加味して、価格を決めています。
全てはそれで成り立っています。小売業はメーカーの販売価格に自分の会社の上記で書いた金額を上乗せした価格で販売しています。
価格とはこの様な成り立ちで、確定しているものです。高いも安いものありません。価格は価格なんです。
ネットで買うと何で安いかなんてのも、これでわかると思います。店舗維持費や人件費を大きく削減できるからです。下手をすれば、在庫も持つ必要がなく、注文後にメーカーに発送をお願いしている可能性も大いにあります。
その場合は、HPは凄くまともに作り込んで、画面越しの経営者は髪ボサボサのパジャマ姿で、キーボードをカチャカチャしてるでしょうね。
話は脱線しましたが、価格とはこんな感じで決められています。
価値とは
価値とは、その人それぞれの感じ方や、思い入れで変わる部分です。
家庭菜園の例で例えるなら、工事に15万円かかりますとします。
1.「うわっ!高いなー、15万円分の野菜買ったらどんだけ買えるんだよ!無理無理」と思う人。
2.「高いけど、自分達で育てた達成感や、安心感があるし、何より、子供達の教育にも役立つから、15万円ならお願いしちゃおうか」と思う人。
3.「やっすっ!そんなんでやれるんだ。すぐやってもらおう」と思う人。
人それぞれなんです。これは家庭単位で同じ感覚の場合や、旦那さんと嫁さんで違ったり、もう様々に違います。
最終的に価値を決めるのは、世間でもクチコミでもなく、自分自身なんです。
価格は価格でも同じ製品の価格なら安い方がいいかもしれないが、そうでもないかもしれない。
例えばこの話はどうでしょう?身近な話をします。
冷凍ギョーザの会話をしている夫婦がいました。
旦那「これ安くない?」
奥さん「え?高いよ。他の店なら156円で売ってるよ」
そこの店では183円でした…。
確かに私も同じ商品なら安い方がいいと思います。が、もし他店にそれを買い求めるために行くのならちょっと違うと思います。
それは、もう価格しか見てなく、移動するコストや、何より貴重な時間をロスする事になり、そこで購入した方が安くなると思います。
まあ、安く買えたという達成感や満足感は得られると思いますが。
その満足感の為に、時間やコストをかけてでも達成したいと思うなら、それは価格より価値です。
庭づくりの価格について
話は戻りますが、庭づくり等では、決まった価格が出せません。相見積もりなどほとんど意味がないと思います。
確かに、同じフェンスや、同じブロック等は比較できるかもしれません。
前の記事でも書いたようにhttps://niwaaaaaaaru-blog.com/外構工事が安い事はいいことか?良い事と悪い事/ 単純には比較できません。
なぜなら、作業工程までお客様が管理出来ないからです。
仕上がりの見た目は一緒でも、手抜きをして利益を出そうとする業者もいますし、必要以上にちゃんとする業者もいます。
でも、初めて依頼する業者が、どんな業者なのかなど分かるはずもありません。
価格が安い業者がいい業者なのか?
価格が高い業者はきちんとしてるのか?
どちらもわかりませんよね。
理想は価格が安くて、きちんとしている業者が良いのはわかりますが、どうやってそれを判断しますか?カーポートを建てることなど、ほとんどの場合、1回ポッキリですよね?家庭菜園の工事も同じですよね?
スーパーやネットで品物を買う金銭感覚と、庭を作る金銭感覚は違う。
先程も書きましたが、庭づくり等に相見積りなど全く意味がありません。
例えばコンクリート舗装の金額が、A社とB社で1平米当たり、1500円の差があり、B社の方が安かったとします。
でも、B社は本当に安いのでしょうか?B社は手抜き工事をする事で、1500円も安くしてるかもしれません。下地の掘削の厚みや、砂利の厚み、コンクリートの厚みなんかも誤魔化しているかもしれません。
そんな業者は世の中沢山います。
どんな業種でもそうですが、手を抜けば安くしても利益が出せます。
手抜きをしても、見た目や、仕上がりはほぼ変わりません。
つまり、手抜き業者の価格としっかり業者の価格を比較しても意味がないのです。
下請けと元請けの違い
さらに、下請けなのか、元請けなのかでも違ってきます。
元請けは仕事を取って来る会社。
下請けは元請けが取った仕事を現場で作業する会社。
孫請けは下請けの仕事を現場で作業する会社。
この構図が分かりましたか?
では、次に金額の流れをお話しします。
元請けがお客さんから100万円で受注しました。
下請けは元請けから利益を取られて、80万円で受注しました。
孫請けは下請けからさらに利益を取られて、65万円で受注しました。
結局、お客様は100万円の仕事を頼んだのに、実際には65万円分の仕事しか出来ない状態になってしまいました。その65万円からも利益を出さないといけないので、とんでもなく厳しい現場になります。その結果、どんな事になるか想像がつきますよね?
いやいや、こんなことないだろ?と思っているかもしれませんが、ほぼ、建設業界全般がこの状態が慢性化しています。
大きい現場ではもちろん施工監督がついていて、施工状態を確認していますが、個人住宅規模で監督がついてる現場などある訳がないです。あったとしたら、最初の100万円の相見積もり競争で脱落しています。
あなたは安いのが好きなので、しょうがないんです。
では、この状態で下請けや孫請けは続けられるのでしょうか?
答えはノーです。一部の業者は自転車操業のような状態で、続けていけますが、ほとんどの業者は、元請けを変える方法にでます。
元請けを変えるとはどういうことなのか?
利益の取り分が少ない会社を選び始めます。
100万円から20万円じゃなく15万円しか引かない元請け会社、80万円から15万円ではなく、10万円しか引かない下請け会社に鞍替えするだけです。
その結果、どこの元請けに頼んでも、似たり寄ったりの業者が来るようになります。元請けA社でも、元請けB社でも、結局、下請けC社や孫請けD社がやってきます。
下請けC社や孫請けD社は、手抜き工事の常習犯ですから、結局のところは手抜きして利益の利率が大きくなるだけです。
結局なにが正解か?
私が思うのは、自社で全てを完結出来る会社が最高だと思います。
例えば、100万円の仕事を受注して、利益の20万円を除いても、80万円分の仕事が出来ますので、お客様にも満足していただけますし、しっかりと利益が取れる分、会社も成長します。お互いがwin-winの状態になります。
その為には、にわーるでは「自社完結」を目指しています。
そこで御提案と今後のにわーるの方向性
これまで御説明した通り、相見積りは意味がない事はわかりましたね?
でも、価格も気になりますよね?
そこで!御提案があります。
例えば最初に書いた家庭菜園の話に戻します。
まず初めに、その家庭菜園にどのくらいの価値があるのかを考えましょう!
あなたの大切な人が土を耕して、種を植えた時の笑顔。
あなたのた大切な人が毎日水かけをして、芽が出てきた時の喜ぶ様子。
あなたの大切な人が大事に手入れをして、やっと収穫できた時の感動している様子。
あなたの大切な人が収穫した作物を、美味しそうに食べている様子。
それを喜ぶあなた…
その価値が5万円なのか、10万円なのか、15万円なのか、その価値にどのくらいの金額を支払えるのか考えましょう。
金額が決まれば、それが予算になりますので、その予算で出来る内容を御提案するのが…
そう!そんな時は、にわーるに御相談して下さい。
そうすれば、お互い無駄が無くなります。
あなたは家庭菜園に15万円の価値があると判断してます。私は15万円分の家庭菜園を御提案をする。
御提案した内容に御納得頂けたのなら、御契約するという、スムーズな流れになります。
この価値優先の提案型お見積りの名前を考えていますが、今はまだ思い浮かびません。
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