こんにちは、今日御紹介致しますのは長年活躍したであろう四つ目垣という垣根の取り替え作業です。
垣根というと一般的に天然の竹と杭で構成されているもので、自然な風合いがあり和風なお庭にはピッタリです。
着工前の写真です。
大分くたびれてきてます。
旦那さんが御自身で製作した物なので、味があります。
着工中です
とりあえず杭を打ち込んで竹をくっつけます。横の竹の間隔は30cm間隔で配置しました。この間隔は特に決まりはないんですが、この後縦に竹を立てます。その間隔も30cmなので、竹のマス目が30cm×30cmになり、見た目もいいと思い設計しました。
杭の高さは90cmにしました。
垣根の役割としては、境界の役割や目隠しです。四つ目垣の場合はスケスケなので目隠しには使えません。今回の場合は境界と柵を兼ねた物になります。
ですので、高さは低くても差し支えありません。
竹を縦に設置する事を立て子を立てると言います。
立て子の間隔も30cmで高さは杭と同じ90cmです。仕上がりが90cmなので、少し長めに切り、10cm程度刺さるようにします。
よく見るとピンク色の糸が竹の真上にあるのがわかると思いますが、これをみずいとと言い、みずいとを張る事で、竹の高さや杭の高さが一定になり尚且つ、作業スピードのアップにも繋がります。竹の頭を潰さないように立て子を打ち込んでいきます。前後に等間隔で打っていきます。偶数でないと次の杭の前に来なくなり格好が悪くなるので、ちゃんと考えて配置します。
シュロ縄で結束する。
この縄はシュロ縄と言い、黒い墨で色付けされた造園業では当たり前に使う縄です。
これを使う時は水でタップリ濡らして、水を切ってちょい湿りの状態で使います。乾燥したまま使うと引っかかりやすく、よく締まらなくなります。
ただ、手が真っ黒くなります。女の子には触れなくなりますよ。
完成しました。
後ろの風景はお隣さんですが、桜や紅葉やムクゲがあり、凄く雰囲気が出ました。また、灯篭や出前のサツキなどが更に雰囲気を高めてくれます。ちなみに、写真右下の紅葉の枯れた方に平らな板を設置して、小鳥がとまれる様にしてみました。現在は緑の竹ですが、半年もすると黄色がかった色になり更に味わいが増すと思います。
コメント