しだれ桜の植栽適期と冬の水かけ。

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この時期だからこそ出来た、しだれ桜の植栽と冬に向けての水かけについての内容の記事です。

目次

春に注文を受けていたしだれ桜の植栽適期がようやく来ました。

さくらは葉っぱがある時期の移植は避けて、春の芽が開かないうちか、秋の葉っぱが落ちてからが適期と言われています。

春に花が咲いている時点で注文を受けたのですが、なんとか待ってもらって本日植栽して来ました。

深植えで枯れかかったしだれ桜の撤去

根っこに土をかければ元気になると思っている方がいますが、それは間違いです。

キャラ等は根っこが表面に出て来ますので、土をかけてやる必要がある場合もありますが、基本的には土をかけない方いいです。

理由は深植えになるからです。

下の写真を見て下さい。

こんな状態で見るからに元気が無いしだれ桜でした。押したらポキッと折れてしまいました。

こんな風に折れたんですが、半分の外側の皮以外腐ってなくなっています。

上の写真は掘り上げた根っこの土を取ったところです。赤い矢印の幅分深植えになっていました。約20cm位です。本来なら下の赤い線が地表に出るか出ないかの所になるんですが、土が被りすぎて上の赤い線まで埋まっていました。

深植えは何が悪いのか?

深植えすると土に埋まってしまった幹が腐ってきます。根が吸った水の通り道の幹が腐ってしまったらどうなるかぐらいわかりますね?

もう一つは、根に酸素が届きにくくなり、窒息状態になるという事です。簡単に言えば呼吸困難ですね。

桜は水はけが良い土を好むのでホワイトロームという土壌改良材も投入しました。

樹木は基本的には水はけの良い土を好みますので、土壌改良は必須です。また、桜は表面の所に根を張るので、伸びるであろう部分も併せて土壌改良しておけば言う事ないですね。

下の写真の白い粉みたいなのがホワイトロームという土壌改良材です。成分は黒曜石を高温で熱処理し、人工的に作られた発泡体です。多孔質で排水性に優れ軽量の為、土壌改良材や培養土原料としてよく用いられます。主に土壌への混合を目的とし、透水性・通気性の改良・余剰水の排出に効果があります。

ただし、風で舞うのですぐに攪拌して土と混ぜないとむせかえります。

あとは、パーク堆肥と、緑増蔵という有機肥料を混ぜました。

肥料はよく混ぜないでざっくり混ぜた方が効果があると実験してわかっていますので、ざっくりだまになる部分がある位で混ぜましょう。

冬の水極めについて。

夜の温度がマイナスになる時期は、水極めはやめておいた方がいいと判断し、土極めでとりあえず仕上げました。

水極めとは、水と土を棒でかき混ぜてドロドロにして、根っこと土の密着性をよくする方法です。夏はこの方法ですが、冬は根が凍ると腐ってしまいますので、やめた方が無難です。

土極めは棒で根の周りの土を突いて、根と密着させる方法で、赤松とかはこのやり方です。恐らく密着度は水極めの方が高いと思いますが、春にもう一度水極めをやりに行こうと思っていますので、今回は土極めです。

植栽と支柱

支柱は竹の八掛支柱をチョイスしました。八掛支柱は基本的に下から2/3の位置で結束しますが、今回の八掛支柱はちょっと高い位置で結束してみました。

理由は幹が細いわりに樹高が高く、枝張りが上の方しか無いので、不安定な感じがしたからです。あまり高いとかっこ悪いので、かっこいい限界の高さでやりました。

さらに、高植えと言って地面よりも高く土を盛ってそこに植えました。理由は水はけが良いようにと、上に生える根っこが伸びる土壌を踏み固められなくする為です。地面と平だと草取りの時など人が何度も踏むので絞め固まる恐れがありますが、盛ってあると故意以外に締め固まることは無いと思うからです。

まとめ

令和の記念樹にもなるこのしだれ桜なので、枯れないで欲しいです。本当に枯れないで下さい。お願いします。お願いします。

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