シンボルツリーになるモチノキの剪定とカイガラムシとすす病と言う害虫と病気 ※虫が苦手な人は閲覧注意

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この記事は山形で植栽されているモチノキの主に病気の記事です。

目次

なんとなく黒くなってきたら要注意!モチノキがかかりやすい病気

モチノキが植えてある庭の方はよく見てください。こんな病気になってませんか?とりあえず下の写真を見てください。

葉っぱが真っ黒く、すすが被ったようになっていのがすす病です。白く丸い塊みたいながカイガラムシです。((((;゚Д゚)))))))かなりキモいです。

すす病とは、すす病菌(糸状菌というカビ)が植物の上で増殖することで発症します。庭木や観葉植物、野菜、果物など、発生しない植物はないくらいによく見られる病気です。

すす病の説明

すす病菌が寄生すると、植物の葉や幹、枝が黒いすすで覆われたようになります。これは植物の美しさを損なうだけでなく、光合成や葉の表面からの蒸散が妨げられます。

生長が遅れ、最悪の場合には枯れてしまう危険性もあります。春から夏にかけて、暖かい時期に発生しやすくなります。

すす病菌はどこにでもいて、カイガラムシやアブラムシ、コナジラミといった害虫の排泄物や分泌物をエサにして増殖します。

すす病菌自体が植物に寄生して栄養を吸い取るわけではないので直接植物を枯らせることはありませんが、増殖して光合成を妨げることで生長を悪くしてしまうのです。

すす病菌が増殖するということは、害虫がいる証拠でもあり、植物にとってはよくない状況なので的鉄な対処が必要になります。

すす病を発見したら、まず黒ずんでいる葉っぱや実は取り除いてください。そのうえで、ベンレート水和剤などの殺菌剤を散布します。その後、増殖の原因になる害虫を駆除する薬剤もかけておくと効果的です。

予防策

今後、すす病を予防するには、すす病菌を増殖させている害虫の発生を防ぐことが1番です。害虫をみかけたら、月に数回は殺虫剤を散布して寄せ付けないようにしましょう。

害虫は高温多湿の環境を好むので、日当たりがよく風通しのよい場所に置いてあげてください。また、枝葉が混み合っているとそれでも風通しが悪くなるので、日頃から剪定をしておくと害虫の被害を防げます。

害虫とは主にカイガラムシとアブラムシです。特に、カイガラムシは厄介なので、カイガラムシの特徴を書いていきます。

カイガラムシの概要

植物を育てる上ではとても厄介な存在で、吸汁(きゅうじゅう)によって植物の生育に悪影響を及ぼしたり、排泄物や分泌液に含まれる糖分が原因で、「すす病」が発生したり、アリやアブラムシなどが寄ってきたり…。

そこで、ここではカイガラムシについて学び、大切な植物を守るためとるべき対策について解説していきます。カイガラムシと聞いて、貝類?と思った人もいるかと思いますが、カメムシやセミ、アブラムシなどの仲間です。

カイガラムシと言っても、形や生態は様々でその植物特有のカイガラムシがいます。

カイガラムシの特徴

カイガラムシは基本的に細長い口吻(口針)を植物の幹や茎に差し込んで、養分を吸汁しながら生活しています。カイガラムシの多くは、植物に寄生した後は、ほとんど動くことなくその場で養分を摂り続けるため、足が退化する傾向にあります。

ただ、中には一生自由に動き回ることができる種や、卵から孵化したばかりの1齢幼虫の時だけ脚があって自由に動き回り、2齢幼虫以降は脚が完全に消失するものもいます。

植物に寄生して吸汁して育つのは雌のみ。雄は季節的に出てきたり、植物が枯れそうになると移動するために翅(はね)を持った雄があらわれます。かなり厄介な寄生虫です。

カイガラムシの見た目

カイガラムシは体長1~10mmほどの小さな虫ですが、姿かたちがさまざまで、丸いものや細長いもの、殻に覆われたもの、綿のようにふわふわしたもの、小さなトゲトゲがたくさんついたものなどがいます。

成虫になると雄と雌でまったく違った形態・生態になるのもカイガラムシの大きな特徴です。植物に固着して生活する雌に対し、雄はサナギを経て翅・足・触覚を持った成虫になります。

カイガラムシの発生と原因

カイガラムシは、57月の繁殖期をピークに発生しますが、温かい室内にある観葉植物などの場合は通年を通して発生する可能性があります。

繁殖によるケース

硬い殻を持ち、植物に固着して生活する雌成虫に対し、成虫になった雄の寿命は数時間から数日。口が退化し、交尾を終えた雄は一生を終えます。交尾を終えた雌は産卵し、体の下や体内で卵を育て羽化します。幼虫は1mm前後と小さいため、よほど注意していない限り見つけるのは困難です。

ちなみにカイガラムシの中には雄が見つかっていない種も多くあり、それらの種は雌だけで単為生殖によって繁殖しているとされています。

カイガラムシの繁殖

カイガラムシは卵胎生(らんたいせい)という「雌が卵を胎内で孵化させて子を産む」特殊な繁殖様式を持っています。(種類によっては卵で産むものもいます)

また、カイガラムシの成長サイクルは種類により異なりますが、農業害虫の「フジコナカイガラムシ」の場合、(最適気温28℃の条件下で)交尾から産卵まで12日、卵から孵化までが7日、孵化から成虫になるまで24日です。

カイガラムシの被害

カイガラムシが植物に寄生することによる被害は、その植物の美観を損ねること。そして吸汁されることで生育に悪影響を及ぼすといった大きく2つの被害が挙げられます。

植物に寄生したたくさんのカイガラムシをそのままにしておくと、梢や葉の出方が悪くなったり、葉枯れ・枝枯れを招くことになります。

続いては、カイガラムシが寄生することで起こるさまざまな問題について見ていきます。

すす病

「すす病」とは、庭木や観葉植物などの枝葉がその名の通りすすのように黒ずんでしまう病気です。カイガラムシの排泄物や分泌液には、植物から摂取した余剰な糖分が大量に含まれていて、この糖分を栄養分として「すす病菌」が繁殖することで発症します。

こうやく病

「こうやく病」とは、カビの一種である「こうやく病菌」によって引き起こされる樹木の病気です。カイガラムシの中には、こうやく病菌と共生して樹木にこうやく病を引き起こすものがいます。

発病すると、枝や幹の表面に赤褐色や灰色の分厚いフェルトのようなカビが発生。はじめは円状で、やがては幹を包むようにどんどん増殖していきます。カビに覆われた枝は美観が損なわれるだけでなく、枝枯れなど生育に大きく悪影響が出ます。

アリやアブラムシを誘引

カイガラムシは、寄生した植物から必要な栄養分だけを体内に取り入れて、不要な糖分は排泄物として体外に排出する習性があります。この排出物には高濃度の糖分が含まれていて、アリやアブラムシの大好物。

カイガラムシが寄生した植物には、アリやアブラムシなどが集まってきてしまうため、カイガラムシを見かけたら早めに駆除することが不可欠です。

カイガラムシ駆除と予防法

カイガラムシは、成虫になると硬い殻やロウ物質などに覆われてしまうため、薬剤による効果はあまり期待できません。

幼虫の時期であれば薬剤を散布して駆除することができますが、その存在に気づくのは「すす病」など植物に何らかの悪影響が出てから。大切な植物の場合、葉っぱの裏などをこまめにチェックすることをおすすめします。

「卵」は拭き取って駆除

カイガラムシの卵を見つけたら、布ティッシュなどでていねいに拭き取ります。でも、見つけるのは困難です。カイガラムシの達人クラスでないと無理です。

「幼虫」は殺虫剤で駆除

カイガラムシをひとつひとつ手で取り除くのは根気のいる作業です。また、葉が多く重なり合っている場合、手作業では困難なうえ傷つけてしまう恐れがあります。そんなとき、幼虫であれば殺虫剤の使用がおすすめです。

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「成虫」は手作業でこすり落とす

硬い殻やロウ物質に覆われたカイガラムシの成虫には、殺虫剤もあまり期待できないため、手作業で植物から取り除いていきます。

歯ブラシやヘラなどを使いこすり落としていきます。このときカイガラムシの体液が出てくる恐れがあるため、作業の際は必ず手袋をすることをおすすめします。

成虫がついた枝などを剪定する

植物の枝などにカイガラムシがびっしりと張り付いてしまっている場合、思いきってその部分を剪定するという方法もあります。

【注意点】

カイガラムシを取り除いたり、剪定したりする際は、落としたカイガラムシを地面に残したままにせず、ビニール袋などで始末しましょう。また、カイガラムシを衣服に付着させないためにも、駆除するときはツルツルとしたヤッケやカッパなどナイロン系の服がおすすめです。

駆除のあとは予防も忘れずに

一度カイガラムシが発生した植物は、ほとんどの場合その次の年にも発生します。要は発生しやすい環境なんです。そこで、冬の間に薬剤を使用して翌年の発生を防ぎましょう。

冬は植物が休眠状態にあり強めの薬剤を使用することができるため、スミオチン、オルトラン、マシン油乳剤(97%剤)、石灰硫黄合剤などの殺虫剤を散布して、カイガラムシ発生を予防しましょう。

まとめ

定期的なチェックで大切な植物を守りましょう!

カイガラムシは成虫になると駆除が難しくなるため、卵や幼虫段階での早期発見が重要です。そこで、こまめに樹木をチェックして、見つけたときにはその状態に適した方法で早めの対策を心がけましょう。

そして、カイガラムシが好む「風通しの悪い、暗く、埃っぽい場所」を改善し、少しでもカイガラムシが寄り付かない環境を維持して、大切な植物をカイガラムシから守りましょう。一番効果的な剪定がオススメですよ。

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