この記事はバラににつくカイガラムシ。正式名称はバラシロカイガラムシ。こいつの正体に迫りたいと思います。造園業の人や専門業者は必見ですよ。今までの知識では恥ずかしくなります。
今回から始まったにわーるラボの概要
今日から始まった「にわーるラボ」というカテゴリを簡単に説明します。カイガラムシやアブラムシといった樹木に寄生する虫を拡大して観察することで、害虫に対する深い知識を共有するのが目的です。ネットで調べればわかりますが、浅い情報しか載っていませんし、拡大した画像や映像なども見当たりません。
そこで、にわーるラボで深堀りすることに決めました。
初めにバラにつくカイガラムシから。
上の写真を見てください。よく見る光景ですよね?これが「バラシロカイガラムシ」と言われる虫です。私の知識ではこの白い丸いのが寄生していると思っていました。皆さんもそう思っていましたよね?しかし、そうではなかったのです。
拡大したバラシロカイガラムシ
では、拡大したカイガラムシをみてみましょう。
どうですか?イメージと違っていませんか?そうなんです!実はこの白い丸っぽいのは抜け殻だったんです。3枚目の写真には小さい抜け殻も写っていますが、これはなんなんでしょう?
私のイメージでは、白い丸全体が一つのカイガラムシの個体だと思っていましたが、実はその中に無数の虫が。
足があるアブラムシのようなヤツで、動きはまあまあ早いです。たぶんそれがカイガラムシの正体なんです。
カイガラムシの生態を考察してみる。
ということはですよ、白い丸はカイガラムシの本体ではなく、巣になっているということですよね?その中にいっぱいカイガラムシがいて、そこがコロニーとなっていて、そこの中で樹液を吸いながら徐々に大きくなって、巣から旅立つという事じゃないでしょうか?
その後、白い丸の周りに小さい殻がるということは、大きくなったら脱皮して飛んでいくのかもしれません。もし、飛んでいかないとすれば、小さな抜け殻の周りに生きている個体がいるはずなんです。それが全然見当たりません。なぜでしょう?やはりどっかに飛んでいって、そこでまた繁殖を繰り返すんです。
まとめと私の間違った知識を正す。
まとめと間違った知識を直していきます。間違って覚えていた業者さんは反省してくださいよ。
Q.カイガラムシって動かない?もしくは、殻ごと貝のように動くと思っていた。
A.半分正解で半分間違い。殻の中はコロニーで無数の個体が存在している。殻ごとの移動はしない。
Q.じゃあどうやって増えてるの?あっちこっちにあるんだけど?
A.繁殖時期になると、個体それぞれが殻を抜け出し、コロニー近辺でさらに成長して、脱皮して、飛んで移動?して産卵して、コロニーが出来てを繰り返す。時期は産卵2回(4月、7月中旬~8月上旬) 幼虫2回(5月~6月、8月中下旬~9月)らしいです。削ぎ落とすと効果的だと言われていますが、本当にそうでしょうか?もし、殻がなければ生きられないのであれば効果的かもしれません。まさか、二人三脚のように殻に入ったまま力を合わせて登ってくる?なんてことはないでしょう。しかし、殻を自分達で何回も作ることが出来たとしたら、何度落とされてもまた登ってきて殻を作るのではないのでしょうか?しかしながら、正直ここはよくわかりません。
最後に
いかがでしたでしょうか?よくわかりましたか?間違いの場合ご意見下さい。にわーるラボは今後も知識の深堀りをして、皆様と特に業者向けの害虫に対する効果的な駆除を研究していきたいと思います。下に動画もあります。映像は何度も乱れますが、チョロチョロと動く小さな個体が確認できると思います。ちゃんと撮れてなかったのが残念ですが、コロニーの中から出てきました。これは本当です。このチョロチョロしているのがもしかするとカイガラムシの正体なのかもしれません。
あと最後にひとつ。動画の所々に黒っぽい点のような粒状の物がついているのがわかると思いますが、これが卵かもしれません。コロニーをよく見ると、上の方が茶色のほくろみたいになってますよね?この粒が伸びてこうなったと考えられないでしょうか?さよなら
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