久しぶりの更新になります。今年は雪が降らないので、かなり暇で毎日する事がない状態でしたが、ケヤキの伐採の仕事が入って来たので、先日作業してきました。
隣の家との境界の樹木
最近の家はちゃんとブロック等で境界を作りますが、古い住宅では樹木や小川が境界になっている所が多々あります。杉の木が多いように感じます。
今の世代の人の前の世代やその前の世代では、それで通用していたのですが、今の世代の方々はトラブルになるケースもあるようです。
例えば、落葉が屋根や駐車場に飛んできて掃除するのが大変だとか、鳥が巣を作ってフン被害などお隣同士のトラブルに発展する場合があります。
植えた人達は「んじゃーここに植えっからそこが境界な!」位のノリで植えたんでしょうが、それから何十年も経つと、世代も代わりそのノリでは通用しなくなってしまいます。
このケヤキもその問題があるかどうかはわかりません!
今回はそのケースかは分かりませんが、お隣さんとの境界にあるケヤキを伐採して欲しいとの御依頼でした。
ただ、作業はお隣さんの方からでないと出来ないので、お隣さんに断って入らせて頂き、クレーン車を使った伐採作業となりました。
上の写真を見てわかる通り、2階の屋根を遥かに超えて伸び放題になっていました。まあ、撮った角度がそう見えている可能性もありますが、まあまあ高かったのは間違いないです。
子供の手首くらいの太さの枝を電気のハサミでカッティング〜
まずは手首くらいの太さを電気のハサミでカットしていきます。ここは普通の業者はこぎりでシコシコ切るのですが、にわーるは電気のハサミ一択です。作業時間は1/3になります。
フェルコのハサミが欲しい方は私にメール下さい。Amazonよりは安く買えると思います。
1日の日当で作業する業者は、のこぎりでやります。早く終わったらその分お金が少なくなりますからね。時間の調整は必要ですw
しかし、にわーるは樹木単位で請け負うので早く終わっても、時間がかかってもお見積り以上はかかりません。テキパキと作業して短時間で完了したいと思っています。
上の写真の様に枝を少しずつ切り落としながら、下から上に進んでいきます。
理由としては下に枝を落とすので、下から切った方が、引っかかったり邪魔にならずにスムーズに作業できるからです。
さあ!ゼノアこがる君チェーンソーの出番です!
私の愛用機はゼノアのこがる君です。ネーミングはふざけていますが、このチェーンソーがあれば、そこそこの伐採は可能です。軽いし、パワーもあるので、直径40cm位ならギリ大丈夫です。
話は脱線しますが、このチェーンソーは夕方購入して、次の日の朝にトラックに轢かれて、即入院した過去を持つ思いでのチェーンソーになります。あれから10何年頑張ってくれています。ちなみに刃はスペアを2枚現場に持っていきます。切れなくなるのは1番最悪ですから。
研ぐ道具も現場では丸棒のヤスリと、今流行りの六角の平ヤスリの2種類で、事務所に帰ってから機械で研ぐ様にしています。この機械も優れもので、結構簡単に切れる様になります。
こがるくんは4mmのヤスリなのでAmazonから購入できます。
ついに!幹をスチールの大型チェーンソーで切っちゃうよ!
枝を落とし終わったら、今度は大型チェーンソーのスチールで切ります。何と排気量は50cc近くあり、あなたがいつも乗っているスクーターと同等の排気量です。言ってみれば、スクーターで切ってるのと同じになり、感慨深いものがあります。
実際、家の方に傾いているので、クレーン車で吊りながらの伐採作業になります。この写真では上の方の太さが伝わりにくいので、太いところのアップ写真も撮ってあります。それがこちら!
どうですか?伝わりますか?私の手がこの木の太さを物語っています。私の手は普通の人よりは大きいかもしれませんが、このケヤキの足元にも及びません。人間で言えばバストに当たります。まさに、ボン!キッュ!ボン!のボンです。ここだとチェーンソーの刃が届かないので、キュッの部分の細くなってる所で、一度カットします。
それがこちら!
分かりますか?キュッの部分です。
さらに同じ用にワイヤーを掛けて、もう1セットやり、最後に切り口を整えて完了です。
ケヤキ伐採完了!
とにかく、チェーンソーは刃が命!置いただけでサクッと切り込む様な刃が理想です。にわーる のこだわりは、最後の切り株にあります。今までの存在に敬意を払って、切り株は綺麗に切り直します。
上の写真が完了になります。
どうですか?敬意を払った切り方になっていませんか?なってますよね?
刃の長さが50cm?位あると思いますが、実際届きませんでした。という事は幹の直径は50cm以上の大木です。
残材も枝だけで450kg、幹はちょっと忘れました。まあ、処分だけでも3万円以上はかかっていますね。
最後に、、、にわーる からの御提案!
私どもは決して伐採を勧めている訳ではありません。ただ、例えばこのケヤキを前回切った切り口(屋根の下のボンッ!)の部分で切り直したとしても、また何年か後には同じ様になると思います。
もう、このケヤキはいらないのに、途中で切る選択はお金の無駄使いでしか無いと思っています。ですので、伐採を勧めてる訳です。
今後にも生かしたいのなら、ちゃんとした剪定をしますし、最低でも2年に1回は定期的に剪定をしないといけなくなります。
切った切り口から徒長枝という成長の早い枝が伸びてきますので、それを整理してやらないといけないからです。
それを放置すると今回の3枚目の写真の様に、ワイヤーをかけてる部分になります。ちなみに、ワイヤーをかけてる太い所の付け根が前回の切り口になります。そこから出た徒長枝が太くなって幹になり、このワイヤーの部分になります。
そう考えると、樹木とは恐ろしく生命力が強いと思いませんか?
まあ、とにかく簡単に説明すれば、太くなるので、太くなりそうな枝を2年に1回剪定してあげて、弱い枝に切り替えてあげる必要があるのです。
ちゃんとその作業を御自身や業者に頼んで出来るので有れば、私は残した方がいいと思います。
しかし、出来るか不安な方や、正直いらないと思ってる方は伐採した方が後々、金銭的にも肉体的にも精神的にも楽になります。
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