この記事は8年くらい前に施工した展示場のその後を見てきた記事です。結構いい感じになっていました。
セレブなオブジェの流れ。
これはここ以外、作った事の無いヤツです。作るのに苦労した記憶があります。水の溜まる内側は防水コンクリートで水漏れしない様にしっかりと施工しました。
本当にこのオブジェがあるとセレブ感が半端ないです。
心地よく水の流れる音や見た目の雰囲気、この隣にウッドデッキがあるんですが、そこでコーヒーでも飲みながら、家族で会話とか出来たら本当に癒されると思います。
散策路風のアプローチ
下の写真は尾花沢で取れる富沢石という石を使ってのアプローチになります。散策路風に施工してほぼイメージ通りになったと思います。
山から転がって来た石をイメージした石組みというかロックガーデン
お客様の庭を解体した時に出た庭石です。山の上からゴロゴロ転がって引っ掛かった感じを出したかったんです。
苔もついていい感じになって来ます。普通に組むと和風庭園の様な感じになりますが、こんな風に組むと雰囲気も大分変わります。「石組みは邪魔だ!石組みって和風だよねー」とかよく言われますが、こんな感じに組めばオシャレなロックガーデンになりますよ。さらに植物も植えれば雰囲気もまた違ってきます。
ちょっと変わった板塀
この板塀は、とある旅館を参考にアレンジして制作しました。ビスも端の部分しか要らないので、だいぶ施工が楽で仕上がりもいいです。これ作ってから、だいぶあちこちでこの作りを見かける様になりました。
ただ、板塀は施行の時の塗装が面倒なのと、メンテナンスの時の塗装も面倒です。塗料はキシラデコール、材料は全て防腐剤の注入です。
結婚式場にも真似された鉄筋を使ったガーデンアーチ
よくブロック塀の中に入れてある鉄筋を曲げて、溶接して全て手作りで作ったガーデンアーチです。カタログに載ってるちゃんとしたアーチはこの長さで30万円以上します。
ちなみにガーデニングカタログとかに載ってる安いアーチはパイプなのですぐに腐ってきます。あれは安物買いの何ちゃらです。
ですので、自分達で作ることしました。思ったよりも塗装が大変でしたけど、出来栄えと強度は最高でした。なによりも緑のトンネルをくぐるって事はとても幻想的だと思いました。
びっくりした事が、山形市内の〇〇鉄工所の前をたまたま通りがかった時に、このアーチがその会社のトラックの荷台に載ってました。色も形も全く同じです。私は「はっ?展示場のアーチを解体のか?あんなに苦労したのに!」と思いながら展示場の担当者に苦情の電話したら、「いや、撤去するわけないじゃないですか〜」 との答え。
えっ?おかしいなと思いながらもその事を忘れていたある日、TVのCMで結婚式場がオープンしたと流れていました。緑のトンネルがとか言っていたので、ふとTVを見たら、その入り口に下の写真と同じものがいい感じに並んでるんですよ。
まるっきりのパクリなんで、にわーるの発想がそんなに良かったのかと喜ぶべきか、パクられたと嘆くべきか、複雑な心境になったのは言うまでもありません。でも、何も考えないで真似するってのはどうかと思います。プライドも何もない情けない業者と施主です。あー恥ずかしい!
グラベルフィックスプロという砂利安定材
下の写真は一見普通の川砂利ですが、実は車も走れるし、ヒールでも歩ける仕様になっています。グラベルフィックスプロという防草シート付きの蜂の巣の様なハニカム構造で出来ていて、これを敷いてから砂利を敷く事で、強固な砂利の地盤が出来るという優れものです。
最近は台風やゲリラ豪雨など水害が多発しています。温暖化が原因とも言われていますが、コンクリートの駐車場の普及や無駄にアスファルト道路があちこちに出来たせいで、水が浸透せずに表面を流れて側溝に入り流れます。
その結果、川の水が溢れてその後、下流で堤防決壊などの被害が多発しています。
実際新築のコンクリート普及率は、にわーるの統計では80%位です。
コンクリートの駐車場は便利ですもんね。草は生えないし、雨が降っても車も汚れないし、水たまりも出来ないし、雪かきの時も楽だしで、いい事尽くしです。
しかし、環境問題を考えると悪い事だらけです。
そこで、この商品を使う事で強固な地盤なのに浸透もするし、草もそんなに生えない最高の駐車場が完成するんです。環境に配慮出来る大人仕様の商品です。
人工芝もほぼ経年劣化がありません。
人工芝はこの頃盛んにやっていたと思います。ライバルもいなく、ブルーオーシャンでした。人が歩いて擦れたりの強度と紫外線の劣化、防草効果も試したくて、ここに張らせてもらいました。
結果、すごく状態が良く大満足です。草も人工芝の周りからは生えてはいますが、中は生えていませんし、色もあんまし変わっていません。素晴らしい!マーベラス!
まとめ
造園の仕事はイメージして、イメージを施工し、施工後の変化を観察し、問題点を改善し、また新しい事にチャレンジする。これの繰り返しだと思います。いやー名言出ました〜。
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